2006年6月18日

[Cageling]4F SOUTHEAST 盒子裡的書(No.25)

這裡有一張肖像画
傳說是由4000年代中葉活躍的天才畫家魯奈=巴狄斯特所繪
畫中這個看似年輕妖精的模特兒
恐怕是無法得知他的身分

畫中寫了「T」 這是什麼意思並不清楚
但是 我曾在別的地方看過畫中描繪的人物
那是卡利斯迪亞王國初代國王迪琉安

迪琉安是個充滿謎團的人物
突然出現在魯諾山脈北邊的無名年輕人
轉眼間就在該地建築了王國
在那之前他在何處又曾經做過什麼
他到死也沒有向任何人透露

因此 他有著相當黑暗的過去一說至今仍根深蒂固

但對我而言 他是個人品高傑 能以英雄稱之的人物

而且在卡利斯迪亞建國當時
面見過他的尤芙拉尼亞諸國的貴族和高官等
對他正確的埃爾羅拉語以及優雅的舉止都留下了有驚訝的證言

不管迪琉安的出身為何
對居住在卡利斯迪亞的人們來說
他無疑是個救星 是個英雄

這位謎般的英雄的臉和傳說的畫家留下的素描如此驚人的神似
為此感到奇妙的興奮的只有我而已嗎?

確實世界上是存在長相很相似的人

可是在這兩個相似的容顏之間
實在無法讓人有他們只是偶然相似而沒有關聯的想法

應該可以這麼說 是靈魂的類似

雖然我之前寫說迪琉安充滿了謎團
但畫家魯奈=巴狄斯特的人生中也留下了不解之謎

魯奈是由人類和妖精所生
廣為人知的是
在他年幼時 繪畫的才能便已無人能與之相提並論
他做為埃爾羅拉的宮廷畫家十分活躍
愛上了據說是絕世美女的卡莉絲公主
公主前往北方討伐魔王的時候
只有他一個人跟隨公主踏入了魔的國度

魔王是消滅了
但是只有魯奈一個人歸國
至於卡莉絲公主怎麼樣了他一句話也沒有提及

另一方面
魯奈畫出一張非常完美的卡莉絲公主畫像
可惜的是那張畫現在已經不存在了
這是因為其中有這樣的內情

魯奈進入北方的魔王王國時
他的心被魔入侵了 因此成為被魔王操縱的人偶
他所繪製的公主畫像之中寄宿了被毀滅的魔王靈魂
所以看畫的人靈魂會被吸走
成為魔王復活的力量
魯奈打算將這幅畫帶到北方之地
在那使魔王復活

於是埃爾羅拉的聖龍王用聖火將這幅危險的畫燒毀
使之永遠從地上消失
當然在那之後魯奈馬上就被處刑了

拜此末路所賜
魯奈的作品大多被處分掉了
現在世界上只殘存少數幾幅而已
魯奈所畫的卡莉絲公主肖像中是否真的有魔王的靈魂寄宿?
魯奈是否真的被魔物附身?
如今已無法得知

只是這個故事中也有諸多疑點

埃爾羅拉引以為傲的美麗公主只有一名畫家隨行
前去討伐魔王這件事
怎麼樣都說不通
我想這個故事似乎除了討伐魔王之外另有隱情


那麼 回到最初談論的無名青年的話題上
這幅畫被認為是在魯奈和卡莉絲公主同行去討伐魔王的時候所繪製的
由魯奈友人傑克.班傑拉(ジャック.バンゼラ)的後人保管
一同保管的班傑拉的日記中有以下的敘述:
「魯奈反覆的說著魔的國度中有良善的存在
 他脫口說出尤芙拉尼亞北部毀滅的原因不是魔王
 而是不及時採取適切對策的陛下
 又說因為這樣卡莉絲公主才無法回來

 他的話支離破碎讓人無法了解
 從北方回來以後魯奈完全變了樣
 這樣即使被傳成是被魔物迷惑了也是無可避免的
 可是就算我對他這麼說 他也不放在心上

 好像有什麼佔據了魯奈的心
 是對卡莉絲公主的思念 還是魔王的誘惑
 我無法了解

 魯奈是認真的打算將卡莉絲公主的肖像帶到北方的惡魔國度去
 到底是什麼如此吸引魯奈到北方之地呢?

 我不知道該不該對陛下和宰相閣下提出這件事的忠告
 要是能在魯奈做傻事之前讓他清醒過來就好
 可是.....」

就連魯奈的好友也不知道他的真意
他到底有沒有邪惡的意圖
如今已經沒有人知道了吧

魯奈在被稱為魔的國度的北方之地到底看到了什麼?
還有很像他留下的畫中人的卡利斯迪亞的建國者迪琉安又是什麼人呢?

我認為當解開這兩個謎的時候歷史就會向我們訴說新的事實

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ここに、一枚の肖像がある。
描いたのは、4000年紀中頃に活躍した天才の画家ルネ=バティストであると云われている。
おそらく妖精の若者ではないかと思われるこの絵のモデルが誰なのかを知るてがかりはない。
絵のうちには「T」と書かれているが、それがなにを意味するのかはわからない。 しかし、ここに描かれた人物を私はまったく別の場所で目にしたことがある。
カリスティリア王国の初代国王ティリュアンである。
ティリュアンは謎につつまれた人物で、ある時まったく無名の若者としてルノン山脈の北に現れ、またたく間にその地に王国を築いてしまったのだ。
それまでどこで何をしてきたのかについては、彼は死ぬまで誰にも明かさなかった。
そのため、相当に後ろ暗い過去があったとする説は未だに根強い。
しかし私には、彼は高潔で英雄と呼ぶにふさわしい人物に見えた。
また、カリスティリア建国当時、彼に会ったユ-フラニア諸国の貴族、高官らの多くは、彼の正確なアウロラ語と立ち居振る舞い優雅さに驚いたとの証言を残している。
ティリュアンの出自がどのようなものであれ、カリスティアの地にくらす人々にとっては彼が救い主であり英雄であったことは間違いない。
その謎めいた建国の英雄の顔と、伝説の画家が残した素描画の驚くべき類似に、奇妙な興奮をおぼえるのは私だけであろか?
確かに、よく似た人間というのは存在する。
しかし、この二つの顔のあいだには何か他人のそら似ではすまされぬ繋がりがあるように思われてならない。
魂の類似、とでもいうべきものだ。
先にティリュアンについて謎の多い人物と書いたが、画家ルネ=バティストもまたその人生に謎を残している。
ルネは人間と妖精の間に生まれ、幼少の頃よりその画才の並ぶ者なきことはよく知られていた。
彼はアウロラの宮廷画家として活躍していたが、絶世の美女と云われたカリス姫に恋し、姫は北方の魔王討伐に向かわされた時、ただ一人姫に同行して魔の王国へと踏み入った。
魔王は滅びたが、北方から戻ったのはルネだけで、カリス姫がどうなったのかについては何一つ語らなかったと云う。
そのかわり、ルネはカリス姫の素晴らしい肖像画を描きあげた。 残念ながらその肖像画はもはや存在しないが、それには次のようないきさつがある。
ルネは北方の魔王の王国に入った時に、魔に心を犯され魔王の操り人形にされてしまった。
彼の描いたカリス姫の肖像画には滅ぼされたはずの魔王の魂が宿っており、絵をみる者たちの魂を吸いとっては己の復活の力としていた。
ルネはこの絵を北方に持ち去り、その地で魔王の復活をはかろうとした。
そこでアウロラの聖龍王はこの危険な絵を聖なる火で焼き、地上から永久に消し去ってしまった。
無論ルネもその後すぐに処刑された。
このような末路をむかえた為に、ルネの作品はほとんどが処分されてしまい、現在は世界に数点しか残されていない。
ルネが肖像画に本当に魔王の魂が宿っていたのか、ルネが本当に魔に取り憑かれていたのかは、いまとなっては確かめることは出来ない。
しかし、この話には不思議な点が多々ある。
アウロラの誇る美姫が画家一人をつれて魔王討伐におもむくとういうところからして、かなり現実離れしている。
この話には魔王討伐だけではない別の話が隠されているように思われるのだ。

さて、最初の名もなき若者の肖像の話に戻るが、あの絵が描かれたのはルネがカリス姫の魔王討伐に同行していた時期と考えられている。
この絵はルネの友人だったジャック.バンゼラの子孫によって保管されていた。 一緒に保管されていたバンゼラの日記には、つぎのような記述がある。
「ルネは魔の王国にも善なるものは存在したという話をなんども繰り返した。
ユ-フラニア北部壊滅の真の原因は、魔王ではなく、早々に適切な対応をとらなかった陛下なのだとすら口走る。 そのためにカリス姫も戻ることがてきなかったと云うのだ。 彼の云うことは支離滅裂でわけがわからない。 北方から戻って以来ルネはずいぶんと変わってしまった。 これでは魔の魅入られたのだと噂されてもやむをえない。
しかしわたしがそのように云っても、ルネの心にはとどかない。
なにかルネの心を占めている。 それがカリス姫への想いなのか、魔王の誘惑なのか、わたしにはわからない」
「ルネは本気でカリス姫の肖像画を魔の王国のあった北の地へ届けるつもりだ。 いったいなにがルネをこれほどあの北の地のだろうか?
わたしは陛下と宰相閣下に、このことをご忠告申し上げるべきか迷っている。
ルネがばがげた眞似をするまえに、目を覚まさせてやれたらと思うのだが......」
親友のバンゼラでさえ、ルネの真意を知ることはできなかった。
それが果たして本当に邪悪なものであったのかは、もはや誰にもわからないだろ。
ルネは魔の王国と呼ばれた北方の地で何を見たのだろうか? そして彼が残した絵にあまりにもよく似たカリステリア王国の建国者ティリュアンとは何者なのだうか?
この二つの謎が解ける時、歴史は私たちに新たな事実を語りかけてくれるのではないかという気がするのである。

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