2006年6月10日

[Cageling]3F SOUTHEAST櫃子裡的書(No.24)

守護埃爾羅拉北邊的魯諾山脈
是長年無人居住的地方
是歐雷尼亞、米利斯(ミリス)、古拉維亞(グラヴィア)等湖水同盟諸国
管理和支配不及的地方

然而 數百年來此地卻因此盜賊、魔物和其他不法之徒橫行
成為非常危險的地區

話雖如此 因為其中並沒有擁有足以越過神聖王國結界的力量的存在
所以埃爾羅拉對此地的鎮壓並不表示關心
其他週邊諸國也不積極的採取對策

週邊諸國認為山岳地帶算不上有魅力的土地
得到那樣的地方並不會提升國力
再說 他們一致認為
要是山岳地帶的無法無天發展成不能置之不理的情形
神聖王國一定不會袖手旁觀

雖然對居住在魯諾山脈附近的人以及想通過附近的人來說
此處的治安敗壞是不容忽視的問題
但不管哪個國家都不願正面回應有關此「國外問題」的陳情

在這樣的情勢下 出現了一個英雄
沒有人知道他在哪出生 也不知道他是怎麼成長的

只知道出現了一個年輕人
掃蕩了蠶食魯諾山脈的危險事物
也許最後將此地納入其支配下
在此地建造了他的王國

令人驚訝的是
這位年輕人事先從週邊諸國各自取得了
若是將盜賊和魔物一掃而空就承認此地獨立的旨意書

雖然這麼說 對於這個突然興起的新國家
事先給予承認的諸國似乎有些排斥

發表了獨立宣言後
週邊諸國主張山岳地帶是自己的領地而不認同獨立
認為不法之徒的集團不成以國家稱之
指控年輕人是惡魔神的使徒
諸如此類的排斥之說
在此地掀起了新的糾紛

然而 此事在埃爾羅拉的介入下意外的解決了

聖龍王發表了支持該地獨立
並且對於該年輕人的王者資質給予了高度評價的宣言

這在尤芙拉尼亞中引起譁然

聖龍王對於國際糾紛積極表態支持其中一方
這樣的言行極度破格

因此 便有了年輕人原本是埃爾羅拉王家的人這樣的謠言
這是事實與否至今已無法確知
可是 這位年輕人自己並沒有即位為王的意願

後來才知道 當初他期望的只是在埃爾羅拉北方守護之地靜靜的生活

但是那個期望最後卻使他在這片土地上建立了和平和秩序

於是成為其友人和屬下的人們
全部都稱他為王

於是在埃爾羅拉的北方誕生了名為卡利斯迪亞(カリスティア)的小國家
這是星王曆5014年的事情

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アウロラの北辺を守るルノン山岳地帯は、長いこと人の住めぬ地で、オレニア、ミリス、グラヴィア、湖水同盟諸国、いずれの支配も管理も及ばぬ地であった。しかし、そのためかここ数百年の間には盗賊、魔物、その他あやしきものどもの跋扈するところとなり、はなはだ危険な地域となっていた。とはいえ、神聖王国の結界をこえるほどの力を持つものたちではなかったため、アウロラはその制圧に関心を示さず、他の周辺諸国も積極的に対策を講じようとはしなかった。山岳地帯は魅力ある土地と云えず、そのような場所のために国力を割くのは得策ではないと、周辺諸国は考えていた。また、もしその山岳地帯の無法ぶりが無視できない状況になれば、神聖王国がなんとかしてくれるだろうというのも一致した見解だった。ルノン山脈付近に住む者や、その辺りを通過したい者たちにとっては、この土地の治安悪化は無視できる問題ではなかったが、いずれの国も「国外の問題」として陳情もまともに取り合ってはもらえなかった。そのようななかに、この英雄は現れた。 彼がどこの生まれでどのような育ちをしてきたのかを知る者はいない。わかっていることはある時ひとりの若者が現れ、このルノン北山岳地帯に巣食う危険なものたちを掃討し、あるいは支配下におさめ、その地に彼の王国を築いてしまったということである。しかもおどろいたことに、この若者はあらかじめ周辺諸国から、盗賊や魔物の一掃とひきかえにこの地独立を容認する旨の書状を個別に得ていたのであった。とは云え、この、突然の新国家の出現には、あらかじめ容認の言質をあたえていた諸国も、反発を覚えたようである。独立を宣言するや、周辺諸国は、その土地は自国の属領であり独立認められない、無法者の集団は国家と呼べない、この若者こそ悪魔神の使いである、などとの云って反発し、この地域にあらたな紛争がまきおこるか見えた。しかし、この問題は意外なことにアウロラの介入によって決着をみた。聖龍王は、この国の独立を支持し、この若者の王としての資質を高く評価するとの声明を出したのである。これはュ-フラニア中驚かせた。聖龍王が国際紛争の対したこのように積極的にどちらかを支持するような言動をとることはきわめて異例だからである。そのため、 この若者はそもそもアウロラ王家の人間ではないかとの噂が流れた。 それが事実であるかは今までのところ確かめられていない。 ところで、この若者自身は、王になりたいと願ったわけではなかったようだ。その後明らかになったことだが、彼が当初望んでいたのは、アウロラの北辺を守る地に静かに暮らしたいということだけであった。しかしその望みのために、結果的に彼はこの地域に秩序と平和をうちたてることとなった。そしてかれの友人や配下となった者たちはみな、この若者を王と呼びたがった。そのようにして、アウロラの北には、新たにカリスティアという名の小国家がうまれたのである。星王暦5014年のことである。

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